学生対談集

大好きな楽器をもっと身近に。

左:1年生 松村吏紗さん
右:2年生 大竹美彩稀さん

管楽器リペア科では1年生と2年生が一緒に授業を受けることも…。今回は同じ授業を受けている「先輩・後輩」の関係性にあるおふたりに、学校生活について語っていただきました。学年が違っても同じ時間を過ごしてきたからこそ理解しあえることもたくさんあるようです!

■ESP学園と管楽器リペア

ー管楽器のリペアに興味を持ったきっかけを教えてください!

大竹:高校時代に専属のリペアマンの方に出会ったことがきっかけで、リペアの道に興味を持ち始めました。当時はオーケストラでフルートを担当していたのですが、調整に出すときは専属のリペアマンの方にどんな風に調整したいのかを直接相談して、作業の工程も教えてもらったりしていたんです。

松村:私は以前所属していた社会人吹奏楽団の団長さんとの出会いがきっかけです。その団長さんが管楽器リペアの仕事をしていたのですが、修理をする姿に憧れて自分もその道に進みたいと思いました。ちなみに私は、楽団でクラリネットとバスクラリネットをやっていました!

ー実際に授業を受けていく中で感じたことはありますか?

:クラスの人数が少ない分、とにかく和気あいあいとしていて、すぐに先生や友達に相談できる環境がすごく過ごしやすいなと感じています。私はここに入学する前に全く別の分野の専門学校に通っていたので、実は先輩(大竹さん)や1年生のみんなより年上なんです。でもそれが全く気にならないくらいフレンドリーですね。

:年上だからってかしこまられるのも嫌だよね(笑)。吏紗ちゃん以外にも年が離れている人はいて、大学を卒業してから入学した人もいたりするんですよ。吏紗ちゃんの言うとおり、クラスメイトはもちろん先生もとてもフレンドリーです。私は、楽器に触れない授業があることにも驚きましたね。金属を加工したり、のこぎりで木を切ったりするんですけど、初めての経験ばかりですぐに「どうしたらいいですか?」って聞いてました。製造の知識にもつながることなので、今では確かに大事なことだなと実感してます。

:それは思いました!入学してすぐの授業でサックスのバネかけをつくったんですけど、リペアに使う工具までつくるのか!と驚きましたね。私は手先が器用じゃないのでなかなか苦戦したんですけど、完成してみて「やればできる」なと感じたことを覚えています!

■先輩・後輩の関係性

ーおふたりは一緒に授業を受けているそうですが…

:室内楽という演奏の授業を一緒に受けています。このご時世で学園祭もできなかったので、この授業が唯一1年生と関われる機会だったんです。難しい授業の話とか試験に出そうなところの話もしちゃってますね(笑)。

本当に助けられています!!!入学前は先輩と一緒に授業を受けるなんて知らなかったです。特に、前期の最後にホールで演奏の発表をしたことはすごく印象に残っていますね。先輩の上手な演奏がよく聴こえてきて「先輩すごい!!!!」って思ってました。

:無事に発表会も成功してご飯に行ったことも想い出に残っています!授業中には話せないプライベートな話もできてとっても楽しかったんです。演奏の授業をきっかけに交流が深まったなと思います。

ーちなみに、演奏の授業がリペアに役立つことはありますか?

:普段自分が吹いている楽器だと構造や運指も把握しているので、リペアの授業も理解しやすいです。

:修理の具合も実際に演奏しながら確認するので、どの楽器も演奏できたらよりよい修理ができると思います!

ー将来に向けての目標や率直な気持ちを教えてください!

:就職先の企業で、これまで学んだことを活かすことが目標です。実は先日、フルートを専門的に取り扱う企業から内定を頂きました!最近授業の中でもフルートを扱っていて、1年生の時より難しい作業だなと思う反面、就職したらこういう作業も多いんだろうなと思ってます。

:私はリペアの職に就きたいという気持ちはあるんですけど、具体的な企業だったり、目標だったりはちょっとまだ悩んでいます。ただ、憧れの人のようになりたいという気持ちは変わらないので、今目の前のものにしっかりと向き合いながら将来について考えていきたいです。

■管楽器をもっと身近に感じたい人へ
ーここまでおふたりのお話を聞いていて、長い時間をかけて楽器と向き合っているなと感じました。そこで、ESP学園に入学する前にやっておいてよかったことはありましたか?

:中学時代の話にはなるんですけど、友達と楽器を交換しながら吹いていたことがあって、そのおかげでいろんな楽器を吹けるようになりました。今扱っている楽器がどんなものなのか分かっているだけでリペアもしやすくなるので、とにかく楽器に触れてみるっていうのは役に立つと思います!

:たしかにそれ大事かも!楽器について知るっていうことだと、自分が吹ける楽器の構造とかキィの名前を覚えてみるのもいいのかなと思います。私は入学前にいろんな楽器のキィの名前や各部の名称を調べて準備してました!

■最後に…

ー最後に入学を検討している方に向けてメッセージをお願いします!

:学校に行くなら好きなことをやるのが楽しい!あとは、少人数のクラスで授業を行うので、クラスメイトはもちろん先輩や先生方とも仲良くなれます!時々騒がしくなりすぎて怒られちゃうくらいです(笑)。

:私も1年生の頃は怒られた記憶がある(笑)でも、先生方はいつでも親身になって話を聞いてくださるし、私も大好きなフルートに毎日触れるならここしかないと思いました。楽器や音楽が好きな方は楽しく学べる環境だと思います!

みなさんも管楽器リペア科での学校生活を体験してみたくなったのでは…?おふたりとも楽しいお話をありがとうございました!

対談実施:2021年11月