「一生楽器に携わりたいです!」【管楽器/打楽器コース】

実家にいる時は全く料理をしませんでしたが、中華料理屋でアルバイトを始めて簡単な食事はつくれるようになったと語ってくれた渡邊さん。おいしい炒飯づくりが得意。朴訥とした雰囲気ですが、よく行く公園では子供たちと一緒に走り回っているそうです。

― まずは、本校(専門学校ESPエンタテインメント東京)を選んだ理由を教えてください。

体験授業に参加した時に、先生の教え方がとてもわかりやすく、内容もおもしろくて楽しかったからです。ほかの学校も見たのですが、学べる分野が管楽器だけというところが多く、いまいちピンとこなかったんです。一方でESP学園では、打楽器など管楽器以外の知識も身につけることができ、卒業後の選択肢が広がると思い入学しました。

― 本校のオープンキャンパスに参加したことはありますか。その時に良かったと思うことを教えてください。

管楽器リペアコースの体験授業に参加しました。体験内容も全体の雰囲気もとても楽しかったです。先生たちがフレンドリーに丁寧に教えてくださり、設備などの環境が整っていて良い印象がありました。

― 学園生活で楽しいと思う瞬間や達成感を感じた瞬間はどんな時ですか。

友達と過ごす時間はとても楽しいですね。友達や先生と好きなアイドルの話やハマっていることなど世間話をしてリフレッシュし、楽しく授業を受けることができています。フルートのタンポ交換※1の課題は全部の交換を5日間かけて行うなど作業の区切りごとに課題期間が決まっています。なかなかうまくいかない時もありますが、期間内に達成できた時はとても嬉しかったですね。

― 好きな授業はどんな授業ですか。

金管楽器の修理です。金管楽器のチューバを中学時代から吹いていたこともあり、授業がとても楽しかったです。また。作業の中ではヘコ出し※2が一番好きです。目に見えて凹んだ部分が直るのが実感できるからです。できた時はとても気持ちがいいですね。

― 授業で大変なことや失敗したことはありますか。

楽器修理はとても繊細な作業なので、最高の状態に仕上げるのがとても大変です。フルート・クラリネット・サックスなどの木管楽器の連動調整※3というものがあるのですが、演奏時に押さえるキィがたくさんあって、ひとつのキィを押さえるとほかのキィも連動して動く部分があります。そのキィに貼っているコルクやフェルト※4を削ったり、専用の工具で曲げて調整をする細かい調整があります。少しでも間違うと最初からやり直しなので慎重な作業で神経を使います。

― どんなアルバイトをしていますか。

上京後、家から近い中華料理屋でアルバイトをしています。実家では料理をしていませんでしたが、アルバイトを始めてから料理が上手になりました。

渡邊さんがつくった炒飯↓

― 高田馬場もしくは東京の好きな場所はどこですか。

校舎の近くにある戸山公園です。広くて活気のある素敵な公園ですね。よく友達とキャッチボールをしたり、子供たちと一緒に遊んだりしています。最近ババッカスというお店に行ったんですが、ローストビーフ丼がおいしかったです。

― 影響を受けたアーティストや芸能人はいますか。

よく聞くのは、Mrs. GREEN APPLEやずっと真夜中でいいのに、ヨルシカなどです。

― どんな高校生でしたか。

オーケストラ部がある高校だったので入学を決め部活に明け暮れていましたね。楽器はチューバ担当で、中学時代の吹奏楽では出番が多かったのですが、オーケストラ部では出番が減ってしまいました(笑)。とにかく好きだったので、お昼休みも練習していましたね。放課後には友達と行きつけのラーメン屋さんでご飯を食べていました。

― 将来の目標や夢は何ですか。

何かしらの形で一生楽器に携わりたいです。フルートの製造会社に就職が決まっていて、ずっとそこで働きたいと思っています。製造についての知識はまだないので、どんどん知識を深めていきたいです。


※1タンポ交換・・・トーンホールを塞ぐパーツをタンポと呼び、そのパーツを交換・調整をする修理です。

※2ヘコ出し・・・楽器にできたへこみを直す作業をへコ出しといいます。

※3連動調整・・・連なって動く複数のキィが閉じるタイミングや、キィの開き具合の調整で楽器の音の出しやすさを整える修理です。

※4コルク、フェルト・・・主に楽器のバランスを整える調整やキィの開きを調整する修理で使用します。


今回インタビューを受けていただいた方(2021年取材時)

楽器技術科管楽器/打楽器コース2年生 渡邊 顕さん


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