「自分にしかできない楽器をつくる!」【ギター製作総合コース】

将来は自分にしかできない楽器をつくって、自分の工房を持ちたいという高橋さんにインタビューをしました!

ーーまずは、当校(専門学校ESPエンタテインメント東京)を選んだ理由を教えてください

 ギターを製作できる学校で、しっかりとした機材や実績を持っていたからです。普段使わないような木を切削する道具や工場でしか見ないような機械、塗装のためのスプレーガンなどを見て惹かれました。母体が昔から知っているギターメーカーESPということもあり、就職先の楽器業界にも近くて実践的な授業が受けられると思いました。また認可校なので学歴として専門士が付与されることも大きかったですね。

ーー当校のオープンキャンパスに参加したことはありますか。その時に良かったと思うことを教えてください。

 初めは音楽アーティスト科のギターコースの体験授業に参加しました。初心者だったので、コードやパワーコードを教えてもらいました。先生と話しながら進めて行けたのでわかりやすかったです。この時に一緒に行った友達からギターを作ったり直したりする学科があることを聞いてギタークラフト科ギターリペア専攻の体験授業にも参加しました。自分のギターをリペアしてもらったり、フレットを磨いたり、ネックの反りを見てもらいました。当時は自分の楽器をバラすのがかなり怖かったです(笑)。

ーー授業で大変なことや失敗したことはありますか?

 塗装が終わった後、ギターにパーツを取り付ける際に、細かい傷をつけてしまうんですよね。学校でつくるギターは自分のものになるので、傷をつけても次気をつけよう!となるんですが、製品の場合はそういうわけにはいかないので、気をつけないといけないですね。

ーー好きな授業や学園生活で楽しいと思う瞬間、達成感を感じた瞬間はありますか

 ギターが完成した時や、作業がぐっと進行する時です。作業の中でも塗装が一番楽しいですかね。自分の思い描いたギターに一番近づく作業だと思いますし、色でかなり他との差別化ができる段階だと思っていて、塗装作業の時には自分のギターになってきたなと感じます。

 入学してから今までで3本製作しました。一作目は、外周Rというカーブの部分を削るのが難しかったです。カーブの型を目安にして合わせて削るんですが、初めてだったので時間もかかったし神経を使った作業でした。ほかにも生地調整という塗装の前にボディを研磨する作業があって、ヤスリをどんどん細かくしていくんですが、だんだん傷がどっちの方向を向いているのかわからなくなってしまって、自分では完璧だ!と思って先生に見てもらっても、まだ甘い部分がある事を教えてもらう…なんてこともあります。

 あとは着色前磨きという凸凹を平滑にする作業があるんですが、これは傷が見にくくい作業工程なんです。研磨すると塗膜の粉が出るんですが、これが風(エアーダスター)でもなかなか飛ばなくて、傷も白くて粉も白いんで分かりづらいんですよね(笑)。最終的に塗装が終わった後、ここは研磨が足りなかったなと感じるところがあります。

ーー影響を受けたアーティストや芸能人はいますか

 高校の部活動でやった曲で影響を受けたアーティストはまふまふ、ポルカドットスティングレイ、Official髭男dismなどです。部活ではいろんなアーティストの音楽を演奏しましたし、ヴォーカルをやることもありました。

ーーどんな高校生でしたか

 生真面目で、部活動では楽器を弾き倒していました笑。周りの友達とやりたい曲を持ち寄って、いろんな曲をやっていました。

ーー将来の目標や夢は何ですか

 最終的には自分の工房を持ったり、自分にしかできない楽器をつくってみたりしたいです。近い目標としては関東近郊で製作の仕事がしたいです。でも楽器店での販売や店舗のリペア担当にもなってみたいと思っています。

今回インタビューを受けていただいた方(2022年取材時)

ギター製作総合コースギター製作専攻2年生 高橋 望 (たかはし のぞみ) さん

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