HIROKAZ×フルタニランバー×ギタークラフト科 コラボレーションギター製作始動!

2025.12.01

ESP学園ギタークラフト科恒例の「アーティストコラボギター製作」!

プロミュージシャンとギタークラフト科がコラボして、オーダーメイドギターを一から製作、アーティストにお渡しして弾いていただく、という特別企画です。



今年度、第2弾となる注目アーティストはHIROKAZさん!

04 Limited Sazabysのギタリストとして活躍、シグネイチャモデル「レオン」も発売されているESPモニターアーティストでもあります。HIROKAZさんは様々なカスタムを施したギターを所有されギターへの造詣も深い為、どんなこだわりを詰め込んだギターになるか楽しみです!

そして今回の企画ではもう一つ注目ポイントがあります。

それは北陸を中心とした【日本の木材でギターを作る!】というコンセプト!

石川県金沢市を拠点に世界中の木材仕入れ販売を行っている、フルタニランバーさん発案、ご協力の元、

同じく金沢ご出身のHIROKAZさんとのコラボレーションが実現に至りました。


1904年創業の石川県金沢市の木材総合問屋。国内外の様々な樹種を取り扱い、

卸売りから小売り・加工まで木のワンストップサービスを行っている。

近年「木の価値を届ける」を企業コンセプトに

石川県の県木である「能登ヒバ」を楽器材として新しく価値創造する

「ATENOTE-能登ヒバ楽器プロジェクト-」を企画し、

林業再生・里山保全・能登復興支援を目指している。


初回打ち合わせの結果今回のコラボでは、

石川県の県木にも指定されている「能登ヒバ」をメインに、カエデ、エンジュ、クロガキなどの木材を組み合わせて製作していく事が決定!

右から能登ヒバ、エンジュ、カエデ、クロガキ

これらの木材から、ボディだけでなくネックや指板などの主要な部分を製作していく事になります。

元々比重の軽い針葉樹である「能登ヒバ」には、フルタニランバーさん独自の硬度を高める圧縮技術が施されており、

サウンドや強度、プレイアビリティにどう影響してくるかが楽しみです。

さらに、打ち合わせ時に挙がったテーマ

「木材の違いによる音の違い」

を検証すべく、全く同じパーツ構成で別の木材を使用した、2本のギターを同時製作することになりました。

細かいスペックなどは、全体が明らかになる頃に追ってご報告しますのでお楽しみに!最終的には両方をHIROKAZさんに試奏していただき、

それぞれのインプレッションを頂く予定です。

そして、いざ木工開始!

まずはネックから加工を進めていきます。

ネックの内1本は、カエデネック+クロガキ指板、そしてもう一本は能登ヒバとエンジュの5プライネック+エンジュ指板という仕様になっています。

強度を考慮した構成なのですが、はたしてどうなるか。

ネックの反り調整の為に必要となるトラスロッドは、通常のギターと同じ構造で仕込むことにしています。

ネックと同時進行で指板も加工。フレットを打ち込む溝をノコギリで切り、

ドリルで開けた穴にドットポジションマークを埋め込んでいきます。エンジュの指板は思ったよりも色が明るかった為黒いドットを、

クロガキの指板には黒い模様部分に合わせて白いドットを埋める事にしました。

指板接着まで完了!

もちろん楽器としての完成度を損なわぬよう、カーボンロッド+ホイールナット仕様と、妥協のない仕様で製作しています。普段ESPのギターを弾いているHIROKAZさんにも、ちゃんと満足していただけるクオリティで作りたいですからね!


今回の作業紹介はここまで!

次回はネックの加工終盤~ボディの木工加工をお届けします。お楽しみに!

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