シェクターのエンドーサー 小林信一さんによる特別セミナー

2021.05.17

5/8(土)に小林信一さんをお招きして特別セミナーを開催しました。

㈱ESPの加藤卓也さんを交えての対談からはじまり、小林さんが実際に使用しているシェクターのギター2本について、ボディの木材※1やパーツへのこだわりをお話しいただきました。

続いて、学生が製作した作品を試奏していただきました。

まずは、学生作品の1本目を試奏していただき、感想をいただきました。

「弾いていて気持ちがいいですね。(木材が)マホガニーだとレスポールを弾いているような気分になりますね。 ただ、ボリュームは絞りたい欲求はあります(笑)。」

(※作品のギターにはボリュームコントロールが付いておらずキルスイッチでON/OFF)

「チェックする場所があるんですよ。鳴りのレンジと音圧。そして倍音の抜け具合。あとプレーン弦側のピッキングハーモニクスがどれくらい出るかっていうので大体分かります。ネックも弾きやすいですよ。指板上も。フィット感もいいです」

「ネックは塗りつぶさず、グラデーションになってるのもいいですね。なでたくなる(笑)」

2本目では、

小林さんはギターを受け取ると「おお、ネックが太い。太いね」と第一声。

「かき鳴らして弾くギターな感じがします、ワウを踏みたくなるね」とワウペダルを操作しながらの試奏をしていただきました。

それぞれ細かく見ていただき、デザインに対しても貴重な意見をいただきました。

最後には2曲のデモンストレーションを披露していただき、学生へ向けてエールをいただきました。

「学生作品でも見たように、マテリアル(木材)は同じでも、全く違うギターになります。ほかの国にはあまりない、ギターを作る学校という恵まれた環境で積んだ経験から、個性を生かしてそれぞれのギターを作ってほしいです。

私自身ギターは、見た目とか弾き心地だけじゃなくて、トーン(音色)だと思うんですよ。ギタリストはトーンを操れるギターを弾きたいと思う。ここが出てほしいというポイントがギタリストにはある。ギタリストにとってトーンの部分は外せないので、そこにこだわって作っていれば、いい音がする、とわかります。 そんなギターを作ってほしい。 いつか、みなさんがつくったギターを弾ける日が来ることを願っています」

製作したギターをプロギタリストに実際に弾いてもらえる貴重な機会となり、ギタークラフト科の学生にとって大変学びのある特別講義になりました。

小林信一さん、加藤さん、ありがとうございました。

小林さんの紹介(プロフィール)

1995年からTVやCMソングのギター・レコーディング、作曲・編曲、採譜などのスタジオワークをきっかけにプロとして音楽活動を開始。自身のヘビーロックバンド“R-ONE”での活動を機にESP・SCHECTERギターのモニターとして7弦ギターの開発に協力。

お知らせ一覧へ