HIROKAZ×フルタニランバー×ギタークラフト科 コラボレーションギター製作Vol.5【お渡し編】!

2026.05.29

こんにちは

ギタークラフト科です。

これまで約半年かけてHIROKAZさんの為に制作してきたギターもついに完成!いよいよお渡しの時がやってまいりました。

最終回の完成お渡し編です。ご覧ください! 

Vol.1【始動編】の記事はコチラ!

Vol.2【木工編】の記事はコチラ!

Vol.3【塗装編】の記事はコチラ!

Vol.4【組込編】の記事はコチラ!

どうぞ!

2026年4月某日、ESP学園のとある教室。

完成した2本のギターとマーシャルアンプをセッティングしてスタンバイ。
フルタニランバーチームの皆様と一緒に、ドキドキしながらHIROKAZさんの到着を待ちました。 

 そしてついにHIROKAZさんが到着

打ち合わせもほどほどに、早速ギターの元へ。今回の2本のギターの為に用意した、ESPギグバッグを開封していただきます。 

最初に登場したのは3トーンサンバーストカラーの1本!「すげぇ~、完成してる!普通のギターみたい!」という感想と共に、
すぐに手に取ってまじまじとご覧いただきました。そうです。一見、普通のギターのように見える、というのも今回の製作のこだわりです。 

続いて、バタースコッチブロンドカラーの開封

 HIROKAZさん「色的にはこっちの方が好みかも!」という事で、先ほどよりも微妙に良さげなリアクションをいただきました。 

手に取って見ていただいた後はギタースタンドに並べて見比べてみます。「いいな~!」という事で、
HIROKAZさんもご自身のスマホで記念写真をパシャリ。ファーストインプレッションは上々のようです!うれしい! 

 全く同じ形、同じパーツを搭載しながら、木材の構成とカラーリングが異なる2本。いよいよこれからアンプに接続して実際に弾いていただき、
音を出してその違いを確かめていきます。はたしてどんなサウンドが飛び出すのでしょうか! 

まずはサンバーストカラーの方からチェック

圧縮された能登ヒバと通常の能登ヒバを組み合わせた軽めのボディ、硬いカエデのネックのギターからクリアな音が発せられます。
クリーンなセッティングから始め、徐々にゲインを上げて「使える音」になるか確かめていくなかで、HIROKAZさんからは「キレイ目な感じですね」という感想が。
ジャンルを選ばずどんな現場でも使っていけそうな、万能感あるサウンドです。 

続いてバタースコッチカラーの方を試奏していきます

ボディ全体が圧縮された能登ヒバで構成されており、1本目よりもかなり重量があります。
アンプのゲインを足していくと、先ほどよりもかなりタイトな感じ。ザクザクと刻めるサウンドが飛び出します。
「いつも弾いてる感じで歪ませるなら、こっちの方が好みかもしれないですね!」ということで、こちらも好印象。 

 2本を弾き比べ、ここでシンキングタイムへ。企画当初の予定通りであれば、お渡しするのはどちらか1本。
どちらがより好みだったか、選んでいただかなくてはなりません。HIROKAZさんも悩んでおられるご様子…。 

しかしここでなんとESPから

「ネックを差し替えてみたらもっと良くなるんじゃない?」

の助言アリ!
確かに、全く同じ仕様で製作を行ってきたため細かい寸法もすべて同じ。不可能ではない。
が、現場でネック交換を行った事例は過去にありません!どうする…!  

 「やっちゃいましょう!」という事で急遽ネック交換作業が始まりました。
過去にやったことが無いのならこれを最初の事例にしてしまえば良いのです。なんでもやるのがESPですから…。 

弦を外し、ブリッジを外し、ネックを外し、2本のギターを入れ替えていきます。 

 ネック差替えの済んだ2本のギター。もちろん交換するだけでなく、調整箇所もしっかりと確認を行いました。
精度に妥協せず、ちゃんと作ってきて良かった!と思った瞬間でした。 

「ネックが変わっただけでもやっぱり結構印象が変わりますね!」ということで、HIROKAZさんを悩ませる要素を増やしてしまったかもしれません。
改めてもう一度、音を出して確認いただきます。 

 サンバーストから再度チェック!

入れ替えられたネックは圧縮された能登ヒバ、エンジュで構成されています。
メイプルに比べると柔らかい素材のため強度確保が必要で、木取りも工夫された5ピース構造になっています。
カエデネックに比べて重量が軽く、アタック感のあるやや暴れ気味なサウンドへと変化しました。 

「ビンテージ系が好きな人はこっちが好きそう」構造は凝っているのにトラディショナルなサウンドで、面白い変化です。 

 最後に、重く硬いカエデ材にクロガキの指板を組み合わせたネックが搭載された、バタースコッチのモデルを音出し。
指板の見た目は特徴的ですが、いわゆる「メイプルネック+ローズ指板」のような定番の組み合わせに近いネックです。
徐々に歪ませた音を出して確かめていくと、「さっきよりさらにタイトになって好みの感じ」との事。
カエデの重量や硬さが影響し、よりラウドな音作りとの相性が良さそうな、低域の引き締まったサウンドに仕上がりました。 

 いよいよ、選択の時。

ちなみに、ここまでの相談でネックを元に戻す選択は無い、とのこと。
このままHIROKAZさん自身にどちらか1本を選んでいただきます! 

 そして、見事選ばれたのはバタースコッチの1本!どうしてこちらを選んだのか伺ってみると… 

「ネックを差し替えたことにより、歪ませて弾いたときにより使いやすそうな音になった!」 
「色とか見た目的にも実はこっちが好みです」との事でした。ですよね!我々もそんな感じがしていました!  

選んでいただいたギターはこの場でHIROKAZさんにお渡し&お持ち帰り。
いずれライブ等でご使用いただく機会があると思います。ファンの皆様にも早くご覧いただける機会があると良いのですが…! 

そして残念ながら選ばれなかったサンバーストの1本は、今後のギタークラフト科オープンキャンパスやフェスなどの出展イベント等で展示させていただく予定です。
色と木材は違いますが、HIROKAZさんに弾いていただいた、まぎれもない本物ですので! 

 さて、今回の企画ではアーティストモデルの開発、日本の木材のもつ可能性など、
今後の授業の参考にもさせていただける、貴重な経験をたくさんさせていただきました!
ご協力をいただきましたHIROKAZ様、フルタニランバー様、本当にありがとうございました! 

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