アーティスト・エンタメ業界のトップランナーからのメッセージ

業界インタビュー

声優

新 祐樹

Yuuki Shin

新 祐樹

賢プロダクション 所属
主な出演作品

【アニメ】
東京リベンジャーズ…花垣武道/ 主役
EDENS ZERO…ジン
最響カミズモード!…ゴウテツ
ハイキュー!!…輪島友和
【吹き替え】
ジュピターズ・ムーン…アリアン・ダシュニ/ 主役
【海外アニメ】
ビッグシティ・グリーン…クリケット/ 主役
レジェンド・クエスト…リオ/ 主役

ご自身の高校時代について

思い切って飛び込んだ演劇部から
道が大きく広がった

中学終わり頃に声優という職業を意識し、高校に入ったときは演劇部かアメフト部で悩んでました。それまでお芝居に触れたこともなかったので、やはり自分のやりたかったことをしようと演劇部に入りました。部活では発声練習や、台本の素読みなどほぼお遊びでした。ある時、元アナウンサーの先生から放送の大会に出ないかと誘われました。放送部自体もまだなかったので演劇部の先輩方や仲間たちと放送部を作り、大会に参加するようになりました。朗読部門やアナウンス部門に参加しましたがなかなかうまくはいかず…。それでも喋ること演じることが好きだと確認するには十分でした。高校時代はしゃべって演じてばかりだったと思います。

エンタメ業界に
求められる人物像

コミュニケーションをとりづらい環境だからこそ
丁寧で柔軟な対応を心がける

まだまだ僕自身わからないことだらけなので大きなことは言えませんが…。コロナの影響後、現場では対応力がより必要になったというお話も聞きます。それは分散収録になったために、一人一人にかけられる時間が少なくなってしまったことが理由かと思います。
さらに色々な方と単純に接する時間も短いため、初めましての方などは、お話しすることが減っていると思います。
お芝居という面でその人自身の人間性ももちろん関わってくるのでそこを知ってもらえないとなかなか覚えてもらえず次に繋げづらいかもしれません。短い時間でも丁寧に、柔軟に対応できることが求められている気がします。 

ESP学園の思い出

声優としても社会人としても
大きく成長できた

ESPでは入学当初、謎の自信に溢れていましたがそれもすぐに鼻を折られることになりました。井の中の蛙になってしまっていて、物事を広く考えられず固まった思考で講師の方々に叱っていただいた記憶が多々あります。当時の学科長は熱い方で、全力でぶつかっていただきました。大人として、社会人として間違っていることもきちんと叱って頂いて声優である前に社会人になるということも強く教えていただきました。
授業ではどれも覚えていますが、特に進級公演では「女の一生」という作品を舞台で演じ、お芝居の難しさ楽しさを再認識しました。難しい題材でしたがそれゆえに奥深さを実感させられました。

これから業界を
目指す方へのエール

不可能なことじゃない。
強い気持ちを持ち続けることが大切

もう色んなところから、簡単じゃない、なれるのは一握りだ、難しいなんて言われていると思います。もちろんたくさんの人が目指すのでパーセンテージで表せばごく僅かに見えます。でも、声優になること自体はそこまで難しくないかもしれません。ある程度基礎が身について勘が良ければスタートに立つことはできると思います。ただ、自分も含めなのですが、そこから声優であり続けること。自分がやり続けられるかどうかが一番難しいことだと思います。結局お芝居が好きであることが、続けていくのに最も重要なことかもしれません。
これから目指そうという方々が一生お芝居をすると考えられるならきっとどうにかなると思います。僕もそう思って精進して行きます。