アーティスト・エンタメ業界のトップランナーからのメッセージ

業界インタビュー

BUSHIROAD MUSIC

代表取締役社長

根本雄貴

Yuki Nemoto

株式会社ブシロードミュージック

新時代のエンターテイメントを創出することをミッションに掲げるブシロードグループの音楽部門。ブシロードIP(知的財産)を中心に、音楽ソフトの販売や音楽配信、楽曲の権利運用、ライブやイベントの運営など各種音楽事業を手がける。

根本 雄貴

2016年、株式会社ブシロード入社。入社後半年でブシロードUSAに所属となり、アメリカでアニメイベントやカード大会の運営を手がける。帰国してからは、ブシロードのイベント課を経てデジタルコンテンツ1部・バンドリチームに異動し、ブシロードオリジナルIPの「BanG Dream!(バンドリ! )」のプロデューサーを担当。ギターメーカーESPとコラボレーションし、バンドリ!モデルのギター、ベースやフィギュアの製作・監修も行っている。

ご自身の高校時代について

今、熱中しているものがなくてもいい。
どんな経験からでも人は成長する。

高校時代、ものすごく何かに熱中していたというわけではありません。体を動かしたくて陸上部に入っていました。陸上は個人競技なので、それぞれが自分の種目にどう向き合うかが大切です。同じ部活内でも、真面目に取り組む人とそうでない人との温度差があり、高校2年で部長になった時はそういった集団をとりまとめる大変さを感じました。しかし、怪我のために走れなくなり、部長になって3、4カ月でしたが、高校2年の夏に部活を辞めてしまったんです。先生にすごく怒られたことを覚えています。今から思えば、僕自身、目の前に立ちはだかった壁から逃げてしまったという後悔があったのだと思います。それ以降、何かから逃げ出したことは一度もない、と言い切れます。

エンタメ業界に
求められる人物像など

自分から動く。
それがチャンスを引き寄せる。

おもしろい仕事をしたいと入社したブシロードで3年目に任されたのが「バンドリ! 」のチームリーダー。どんどん大きくなっていくコンテンツについていくため、必死になって走り回っていました。キャリアも浅く、分からないことだらけだったので、業界をよく知っている人に聞き、教えてもらいながら実績を積み上げていきました。失敗も多かったです。失敗しても、次はどうすれば上手くできるかを考えて行動する大切さを学びました。エンタメ業界では自分から動く人が求められます。待っていても何も起こりません。コロナ禍で活躍している人たちはみな、自分から発信したりつくり出したりしています。そういう人のところにチャンスがやってくる業界なのです。

これから業界を
目指す方へのエール

好きなことも嫌いなことも、やってみる。
「やりたいこと」につながる可能性があるはずだ。

この業界を目指す高校生のみなさんには、好きなことも嫌いなこともやってみてほしい。自分が向いていると思っても実は違っていたり、その逆もよくあることです。やりたいことを追究するのもいいですが、いろいろなことをやってみて巡り合ったものが、後々、やりたいことにつながるーー僕の経験から、そう言えます。試行錯誤してみて良い結果につながると最高に楽しいですよ。