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メンテナンス&クラフト講座

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ギター・ベース メンテナンス&クラフト講座 シっとけ!ヤっとけ!

第3回 ギターの保管方法編

楽器は生き物です。エレキギターといえどもその大部分は木材で構成されているために周囲の影響をとても受けやすくなっています。なので正しい環境で保管、メンテナンスをしておかないとその楽器のもつポテンシャルを引き出せなくなるんですよ!

1.まずネック反りの状態を見ます。 画像1

1.まずネック反りの状態を見ます。

まずギターに関しては毎日弾くようでしたらチューニングしたままの状態でも良いと思います。ただしベース等の太いゲージを張っている場合はネックに約80Kgのテンションがかかっているので弦を緩めておくことでネックの反りを防ぐことができます。(全ての弦を半音~1音程度下げた状態。)

1.まずネック反りの状態を見ます。 画像2

長期間弾かない場合は全ての弦を完全に緩めた状態で湿度、室温問題のない場所で、ハードケースに入れて保管した方が良いでしょう。日本という国は湿度の高低差が大きいのでハードケースに長期保管する場合には必ず湿度調整剤を入れておくことをお勧めします。さらに注意したいのは車の中にギターを置き去りにしないでください。真夏の直射日光下では、車内の温度が70度近くなります。その結果ネックが極端に反ったり、パーツがサビやすい原因になります。

2.弦に触ったら拭こう。 画像1

2.弦に触ったら拭こう。

弦楽器にとって一番の大敵は水分や塩分です。弦がサビる原因も演奏時に付いてしまう手の汗が一番の大敵になります。弦のサビを防ぐ方法としてはとにかく弦に触ったら必ずギタークロスで拭くことを心掛けましょう。

2.弦に触ったら拭こう。 画像2

それと弦潤滑剤を使用することにより指と弦及び指板面とに起こる摩擦を最小限にし、なめらかなフィンガリングを可能にする。また弦のサビも防ぐ効果もあり弦を長もちさせることが出来ます。(ただしまったくサビなくするサビ止め剤ではないので誤解のないように。)

3.ギタースタンドを使おう。 画像

3.ギタースタンドを使おう。

ケースから出した状態で保管する場合は、ギタースタンドを使用することをお勧めします。色々なタイプのスタンドがありますが特にこのスタンドを使うとネックが反りにくいとかはないと思われます。

4.気を付けないと・・・。 画像

4.気を付けないと・・・。

壁等に立て掛けていると、転倒しやすくその際にネック折れやキズを生じることがあるので注意してください。(シールドやストラップをつけて立て掛けるなんてもってのほか!)。

5.ギタースタンドを使う時の注意。 画像1

5.ギタースタンドを使う時の注意。

ギタースタンドを使用する時の注意としては楽器と接触する部分にゴム等の素材が使われていると、ギターの塗装(特にラッカー塗装のもの)と化学変化を起こして塗装が溶けたり変色したりしてしまうことがありますのでスタンドのゴムの部分に専用のクッションを装着するかクロスなどを巻き付けて、楽器がゴム部に触れないようにしたほうが良いと思います。

5.ギタースタンドを使う時の注意。 画像2

塗装が溶けるとこんな感じになります。こうなるとタッチアップでは完ペキに直すことができません。気を付けましょう!

運搬時の注意

移動時はできるだけハードケースかクッションが厚く、素材のしっかりとしたソフトケースで持ち歩くことをおすすめします。これでかなり安心することができるでしょう。購入時にサービスで付いてくる薄手のケースではBodyに打痕がついたり運が悪いと満員電車で乗客に押されてネックが折れたなんて話もあるのでよくケースを選んでいただきたいと思います。

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