ギター・ベース メンテナンス&クラフト講座 シっとけ!ヤっとけ!
トーンコントロールに使うもう一つのパーツ「コンデンサー」の働きについては、前回特集しました。いよいよ実際のトーン配線の説明に移ります。トーン配線に使うのは、コンデンサーと、ボリュームでおなじみのポットです。


『トーンコントロールの配線』
まずは実際にギターやベースで見られるトーン配線を見てみましょう。下図の2パターンが一般的で、どちらも同じ働きをします。そのギターやベースに合わせ、配線しやすい方を選びましょう。
どちらのタイプも、3番端子は使いません。何もつながなくてOKです。音の信号「ホット」を2番端子に接続し、1番端子をアースへつなぎます。その間にコンデンサを挟んであげればトーンコントロールの完成です!こうやって配線してあげることで、下のような働きをします。
コンデンサーは高い方の音だけ通します。通った音をアースにつなぐことで、高い方の音は消えちゃいます。高い音をどのくらいアースへ送るかを、みんなはツマミ(ポット)で調節しているんですね。つまりトーンコントロールとは「高音用のボリューム」なんです!
『トーンの効き具合を変えるには?』
高い方の音を消せば消すほど(トーンのツマミを絞れば絞るほど)どんどん丸い音に変わっていきます。どのくらい丸い音に変えたいかは、好みが分かれるところです。もし、自分のギターやベースのトーンの効き具合を変えたければ、コンデンサーを交換してみてください。前回説明した通り、コンデンサーの容量(単位はμF/マイクロファラドでしたね!)が大きくなればなるほど、より低い音まで通過出来る様になります。つまり、容量の大きいコンデンサーをトーンに使ったほうが、より効き目の大きいトーンコントロールになる訳です。参考までに一般的なギターやベースには0.022μF(223と書いてある)から、0.047μF(473)あたりの容量のコンデンサが使われています。もっと効きを穏やかにしたければ、0.01μF(103)位、効きを激しくしたければ0.1μF(104)位まで付け替えてみると良いでしょう。
これでトーン配線も完璧ですね!
次回は、ここまでやってきた配線のまとめをしたいと思います。
お楽しみに!

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