アーティスト・エンタメ業界のトップランナーからのメッセージ

業界インタビュー

Y.O.S.ギター工房

代表

吉田 友樹

Yuki Yoshida

Y.O.S.ギター工房
吉田友樹

ESPエンタテインメント東京ギタークラフト科卒業後、同科講師として12年間勤務。2014年に独立し、生まれ故郷静岡にて「Y.O.S.ギター工房」を設立。ギタリスト有賀教平やmukuchiへのシグネイチャーギター提供や、多くのプロギタリストが愛用するエフェクターSmoggy Overdriveを製作しながら、年間200本以上のギターリペアを手掛けている。

有名アーティストのギター製作なども手がける
ギターリペアのプロフェッショナルからの熱いメッセージ

ご自身の高校時代について

アメリカかぶれのギターキッズが原点。

中学2年の夏休みを利用してアメリカに短期留学をした際、当時METALLICAが大流行していて、どこに行っても耳にするような状況でした。 坊主頭の田舎の少年には衝撃的な音楽で、完全にかぶれて帰国をしました。 その流れで当たり前のようにギターに興味を持ち、それから高校生までは典型的なギターキッズです。
実は高校を卒業して大学に進学をしたのですが、ギター関係の仕事に就職をしたくて調べるうちに、ギター技術職に強く興味を持ちました。
技術を身に着けるのは早い方が良いだろうと考え、大学を中退してESP学園に入学をしました。

エンタメ業界の現状

ギター人気再燃。

コロナ禍でステイホームが叫ばれる中、家でも気軽に演奏できる楽器としてギターが注目されています。最近はYouTubeやSNSの普及により、初心者でも練習しやすく、また自宅に居ながらでも発信、セッションなどが出来る時代になりました。そういった面も自宅で取り組める趣味の一つとして現在の状況にマッチしているようです。
一方でギターは木製品であり、定期的なメンテナンスやリペアが必要な楽器です。ビンテージギターの価格が高騰する一方、最新の技術を駆使したモダンなギターも次々と誕生していて、製作やリペアを手がける技術者には、それらに対応する幅広い知識や経験が必要な時代になっています。コロナ以降の需要の高まりもあり、製作、リペアについてご相談頂く件数は年々増加しています。
全国的に、ギター技術者が不足している状況なのは間違いありません。

これから業界を
目指す方へのエール

今からでも出来ること。

ギターは自由な楽器です。どんなデザインがカッコいいか、どんな音が良い音か、好みは人それぞれです。自由だからこそギター職人はセンスが問われます。センスを磨くためには、良い音楽を沢山聴く事。いろんな楽器を見て触って弾く事。職人としての技術とは関係が無さそうですが、実はそういったことの積み重ねが凄く大事です。今業界で活躍している職人さん達も、根は単なるギター馬鹿。皆さんも良い音楽に沢山触れ続けてください。