☆マイナビ賞グランプリ決定!☆

神奈川県立弥栄高等学校 Oさん

おめでとうございます!

その他のグランプリ作品については
コチラ!

あなたが考えたオリジナルのギター&ベースのイラストを大募集。全国を4ブロックに分け、各ブロックの最優秀作品を決定します。そしてなんと!進学情報でお馴染みの(株)マイナビの協力も加わり、昨年までの各地域4ブロックに、「マイナビ賞」をプラスした合計5作品が選出されます。グランプリ受賞者には、イラストに描かれた楽器をESPのクラフトマンが製作してプレゼントします。あなたの夢を形にするこのチャンスを見逃すな!

エイギター完成!

○スペック紹介

Body
Alder
Neck
Hard Maple
Fingerboard
Hard Maple
Scale
514mm
Neck Joint
Bolt-o n
Tuner
Gotoh SD-91
Pickups
Humbucker
Controls
1 Volume

表彰式

ギターデザインコンテストでマイナビ賞を受賞したギターをついに本人の手元にわたりました。当日は2学期の終業式、全校生徒が見守る中での授賞式となりました。檀上の先生も覗き込んで見て頂けていたんですね。

制作レポート

マイナビ賞グランプリ決定からお渡しに至るまで、どのようにこのギターが作られたのか経緯をご紹介しましょう。

1.エイのリサーチ

デザインという『平面』から『立体』のギターを製作するために担当者はまず『エイとはどのような生き物か?!』ということを調べることから作業開始を始めました。このデザインで特徴的な何とも言えない顔は実は鼻と口だったことが判明…。
粘土で造形のイメージを沸かせつつ中に組み込まれるパーツ類との干渉を検証します。

2.製図~ダウンサイジング

元のデザインをPCに取り込み、デザインを忠実にトレースしつつ楽器として成り立つようにフレットの間隔やパーツの配置などを決定します。ところが。通常のギターのスケール(ブリッジからナットまでの距離)でこのデザインを製作するとボディの幅が70cmオーバー!!エイの横広な体が痛手となりました。担当者は悩みます…。単純に横幅を狭くするか…、いや、細いエイはエイにならない…、そもそもデザインが狂ってしまう…。

そして採用した案は『ショートスケール化!』
ミニギターとして作る、と表現すると分かりやすいでしょうか?通常のギターでは60cmを少し超える長さのスケールを約10cm短くしました!これでデザインを崩さず、楽器として成立させることができます!

3.木工 ネック ボディ

製図が仕上がれば後は作るだけです。ミニギターとはいえ、ギターとして一切妥協はしません!短いネックにはもちろん反りを調整するためのトラスロッドを仕込み、ショートスケールにありがちな弦を押さえた時の音程が狂いやすい(音が高くなりやすい)事への対応としてフレットは低いタイプをチョイスしました。ボディは音のバランスと加工性を考慮してアルダーを選択、ミニギターにしても通常のボディ材では横幅が足りないため必要な部分を継ぎ足しています。ネックは尾になるためできるだけボディトップから飛び出さないようにネックジョイント部には角度をつけ、ボディトップはエイが泳いでいる場面をイメージしてなめらかな曲面に削り出しています。

4.塗装 下地 着色
 手書き感PCで表現
 レーザーでマスキングカット

木材を塗装でつるっと仕上げるためには下地が欠かせません。細かな道管を埋めてなめらかな着色面を作ります。そのうえでイメージ画と見比べつつ着色料作りです。仕上がりの色具合はどうでしょうか?
今回の一番の見どころ(だと思っている)エイの表情の着色!色分けの際には必要以外の部分をマスキングテープでかくして着色するのですが、そのマスキングテープをレーザーカッターで切り抜くために、手書き感を重視しつつPCでデザインを作成しました。なかなか癒し系な表情になりましたね。

5.組み込み

あまりツヤツヤだとエイの泳いでいる感じが出ないかな?と思い艶消しフィニッシュを施されたボディとネック、いよいよパーツを取り付けて『楽器』が誕生します。ネックはフレットの高さを揃えてペグ(弦を巻き上げて固定するパーツ)を適切な位置に取り付け。ボディはブリッジなどを取り付けて電気回路の配線を行います。これで弦を張って調整をしたら完成です!

6.盾 レーザー

今回はさらに表彰のための盾もエイの形で作成しました!アクリルをレーザーカッターで加工して世界で一つのギターと同形の盾がセットになりました!