大阪梅田にある音楽・ダンス・声優・タレントの
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業界からのメッセージMusic Industry Message

日本を代表する音楽フェス「サマーソニック」の
仕掛け人として知られる清水直樹氏。
彼の目に映る日本のエンタテインメント業界の現状と、
これから業界を目指す人へのエールを語ってもらった。

CREATIVEMAN PRODUCTIONS

1990年設立。都市型ロックフェス「サマーソニック」をはじめ、国内外アーティストのライブなど、いわゆるコンサートの企画・招へいを行う、日本を代表するコンサート事業社。清水氏はその代表としてフェスを統括。海外の著名アーティストからの信頼も厚い。

CHAPTER 1

#この仕事の醍醐味は
オーディエンスが熱狂する姿を、
間近で見られること。

中学、高校と、スポーツや音楽に明け暮れていました。それで、音楽の道で生きていくしかないと思い、東京へ。アルバイトからスタートしてエンタメ業界のさまざまな仕事と巡りあい、たどりついたのがプロモーター。コンサートを企画する仕事です。この仕事のおもしろさって、アーティストとオーディエンスをつなぐ場をつくるということもあるけれど、いちばんはオーディエンスとの近さだと思っています。だって自分たちがつくりあげたモノ(ライブ)を、受け手がどう感じてくれたのかがダイレクトに伝わってくるなんて仕事、そうそうないじゃないですか。彼らが熱狂する姿、彼らの笑顔…。それらが見られる場に立ち会える。そこに生きがいを感じていますね。

CHAPTER 2

#サマソニが海を越える。
いつかそんな日が
来るかもしれない。

今注目しているのはアジア。アジア各国から人を呼ぶというよりも、サマーソニック自体をアジアへ輸出できないか、そんなことも考えています。こうした挑戦はマーケットの拡大ととらえられがちですが、僕が想い描いているのはそれだけではなく、日本のエンタメ業界の活性化にもなると思っています。そこで僕たちに何ができるか、どんなチカラがあるのかと考えたら、やはりフェスでつちかったノウハウや、サマーソニックというコンテンツ。洋楽に日本のアーティストも織り交ぜて、これだけの規模で20年も続けてきたフェスはフジロックとサマーソニックしかないわけで、その名称はアジア諸国にも届いています。そうであれば、そろそろ僕らが持っているパワーをアジアに持っていく時期なのではないか。そしてそれをひとつのきっかけとして、日本のアーティストをアジア各国にどんどん紹介していくこともできるのではないか。そんなふうに僕たちは、サマーソニックを日本のアーティストがアジアで活躍するためのコンテンツととらえています。

CHAPTER 3

#人の真似なんてしなくていい。
ほかにはない個性が集まるから
仕事がおもしろくなるんだ。

よく「どんな人材が欲しいですか?」と聞かれるんですけど、明確な答えってないんです。むしろ、いろんな人がいたほうが絶対にいい。同じタイプばかりだと、同じ方向にしか進まないから。クリエイティブマンも個性がバラバラで、よく「サーカスみたいな会社」って言われます。それと、これからエンタメ業界を目指す人に伝えたいのは、この業界も働き方改革が進んでいるということ。徹夜が当たり前とか、現場では怒号が飛び交うとかって、もう過去の話。それと、女性スタッフも増えました。ちなみにアジアのエンタメ業界には、トップが女性って会社が少なくないですし、こうした部分も世界に追いつけるよう、若い人には期待したいですね。