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このコーナーでは、バンドのアンサンブルをはじめ、ボーカルやギター、ベース、ドラムなど、デジレコ・バンド・クリニックの講義の中で高校生の軽音楽部員から質問されることが多い「疑問」を取り上げ、解説していきます。ぜひ参考にして、これからの練習に役立ててください。

バンド編 / 高校2年 男子NEW

縦を揃えるように…と注意されますが、どういうところに注意すればよいですか

ミュージシャン科講師

飯田直人先生

「縦を揃える」とは、簡単に言ってしまえばリズムを合わせることです。バンド演奏では複数の楽器の音が重なり合います。この重なった各パートの音を発音するタイミングがズレていると、しっかり演奏したはずの音がぼやけて聴こえたり、ボーカルが聴こえにくくなったりします。そうならないためにも、しっかりリズムトレーニング=縦を合わせる意識を持ちましょう。

バンドで縦を揃えるために絶対に必要なのは、まず自分1人でリズムコントロールができるかどうかです。メンバー全員が、メトロノームを使って各自で合わせる練習をしてくる。その練習の成果を持ち寄って音を重ねる。これを繰り返すのが縦を合わせるために必要な練習です。実際のバンド練習の時は、ドラムのキックとスネアをメトロノームだと思って、しっかりと聴いて合わせましょう。また、自分のパートをやりながら他の音を聴けるかどうかも重要です。他の音が聴けなければ合わせようがないからです。意外に無意識だと、他のパートを聴いているようで自分の音ばかりに意識がいってしまいがちです。まずは、ドラムのキックとスネアを聴きながらプレイすることに慣れましょう。耳で聴いて合わせるのはもちろんですが、リズムに合わせて足を動かしたり、首を動かしたりすると、それを見ることによってもリズムを合わせることができます。二重で意識すれば、より縦が合いやすくなるでしょう。

縦を合わせるのは簡単ではありません。メトロノームに合わせることができても、バンドでやるとメンバーは機械じゃないのでズレるのは当たり前です。まずは、合わせようと意識するのが一番大切です。さあ!次からバンド練習する前に、縦を意識しようとメンバーにひと声かけてからプレイするようにしてみてはいかがでしょうか。

バンド編 / 高校2年 男子NEW

やりたい曲の意見が合わないのですが、どういう風にして決めればよいですか

ミュージシャン科講師

飯田直人先生

4人、5人と人が集まれば意見が食い違うことも当然あるでしょう。そんな時に、どう考えて進めなければならないのか…。

まずは、全員が意見を出し切ること

発言をして通らずに我慢する形と、発言すらさせてもらえないのではかなり違います。演奏する時に、メンバーが欠けるとバンドが成立しないのと同じで、バンドの決め事も全員の意見を落とし込んで話し合う、これが重要です。自分の意見を通したい気持ちをグッと堪えて、メンバーの話に耳を傾けてみましょう。後味の悪い人を作らないために大切なことです。

バンドの方向性

曲を決める時、メンバーそれぞれが思う楽曲に対しての良し悪しで考えがちですよね。それは危険! 意見が割れるに決まってます。直接的に楽曲に対することよりも、自分のバンドがその楽曲をやることによって、どう見られたいか。盛り上げるライブなのか、感動させるライブなのか。はたまた躍らせたいのか。ライブでやったら、どういう絵になるかをイメージして、見てる側をどうさせたいか話し合ってみたら良いでしょう。

現状のレベルを踏まえて考える

カッコ良いところを見せなくちゃ…そう思うと、つい背伸びしてしまいがち。ただ、ライブの本番は背伸びをするどころか、練習の時よりも思うように弾けなくなってしまうことが普通です。難しい曲にチャレンジすることも大切ですが、ライブで演奏する楽曲を選ぶ場合は、自分たちのレベルを把握し、練習の段階でクオリティーの高い演奏ができるものにした方が良いでしょう。

最後に一言。演奏している方が楽しんでいなければ、見ている方が楽しくなるわけがありません。楽曲決めでギクシャクしちゃって、そのままステージへ上がるなんてことになれば、見ているお客さんを楽しませることはできないでしょう。しっかり話し合って、メンバー全員が楽しめるライブになるように心がけましょう。

バンド編 / 高校1年 男子NEW

音量バランスの取り方のコツを教えてください

ミュージシャン科講師

飯田直人先生

バランスの取り方のコツはたくさんありますが、今回はその中でも特に重要な2つを紹介します。

バンドメンバーの各楽器の最大音量をメンバー全員で把握すること

例えば、バンドの編成がボーカル、ギターx2、ベース、ドラムだったとします。練習環境にもよりますが、基本的に練習スタジオではドラムにマイクを立てないことがほとんどなので、この場合はドラム以外のメンバーはアンプのボリュームつまみやミキサーのフェーダーを上げれば簡単に音が大きくなります。しかし、ドラムだけはボリュームの調整を人の手で行わなければいけません。それから、ボーカルは音量を上げ過ぎるとハウリング(ピーとかキーンといった高い音が出てしまう現象)が起こりやすいです。音量調整の仕方が人力ではないとはいえ、ボーカルも音量を大きくするのには限界があるものです。これらのことを踏まえて、最大音量がそこまで大きくできないドラムとボーカルの音量を把握し、この2つをかき消してしまうことがないように音量を決めていくと、やりやすいと思います。特にドラムのスネアと歌がしっかりと聴こえるようバランスを取ると演奏しやすいです。

音量を上げれば聴こえやすくなる…という問題ではないということ

自分の音が聴こえないと、ボリュームを上げたくなるのが普通だと思いますが、ここはグッと堪えて、その他に聴こえやすくする方法はないか考えてみましょう。例えば…

1. メンバーの立ち位置を変えてみる
2. アンプの角度や高さをいろいろと変えてみる
3. アンプのEQやドラムのチューニングを変えてみる

…などです。何かの音を上げれば、何かの音をかき消すことになるかもしれない…つまり、音量を上げずに聴こえやすくすることができれば、それほど良いことはないということです。

最後に、一番大切なことはメンバー全員が気持ち良く練習できることです。自分の音がよく聴こえても、メンバーの誰かがやりにくい状況で気持ちがノッていないと、演奏自体が良いものにはなりません。質の高い練習となるようにメンバー間でしっかりと話し合って、音量バランスを決めてみてください。

バンド練習 / 高校2年 男子

毎日の短い練習時間の中で重視すべき練習、集中すべき点は何ですか

ミュージシャン科講師

飯田直人先生

短いバンド練習の時間を有効活用するためには、バンド練習に向けた事前の準備が重要です!

1. 曲全体を把握しておくこと

事前に、演奏する楽曲を何度も聴いておくことが大切です。当たり前のようですが、これをしっかりとやっているかどうかで、バンド練習の効率がかなり変わってきます。メンバー全員が曲全体を口ずさめるくらいだとGOOD!曲の流れや構成も一緒に把握しておくと、さらに良いでしょう。

2. 事前にバンド練習の内容を話し合っておくこと

いざスタジオに入ってみると、時間が足りないと感じることが多々ありませんか。1曲に時間をかけ過ぎて、他の曲ができなかった…なんてことになったら大変。前もって練習内容の時間の割り振りをしておくと効率UP!スタジオの中で無駄な時間を過ごさないように、しっかりと練習内容を整理しておきましょう。

バンド練習中に行うと効率UPにつながること

1. 練習中の演奏を録音してみる

演奏している時は意外と自分たちの演奏を冷静に聴けないものです。録音しておいて、後で落ち着いて聴いてみると…。練習中よりも多くのことに気が付けるでしょう。演奏だけではなく、練習中の会話なども録音しておくと、スタジオを出た後にやりたかったことを忘れてしまうなんてことを防げますよ!

2. 他パートの演奏に耳を傾けてみる

自分のパートのことを中心に考えるのが当たり前だと思いますが、バンド練習中はあえて他のパートにも耳を傾けてみましょう。そうすることによって、音量バランスやリズムの良し悪し、さらには、新たなフレーズが思い浮かぶこともあるかもしれません。

バンド練習は個人のパート練習とは異なり、1人でやるものではないので、メンバー全員で効率UPを図るように心がけましょう。効率良く、集中できる環境を作ることがバンド上達の近道になると言えます。

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