「PATAテレビ出演観察記」の巻

'99年を振り返って・・・みんな忙しかったね

 早い物で、'93年ももう残りわずか。今年はゆばまん常連ミュージシャンの方々もあちこちに大活躍で、忙しい一年だった。昨年はなにかといえば飲んで騒いでいたみんなも、今年はなかなか一堂に会する機会が少なくて、ちょっと残念。ゆばまん名物の・温泉旅行・ここんとこご無沙汰だしね〜。でも、その分たまにみんなが顔を揃えると・ここで会ったが百年目・とばかり、飲みまくっていた。特にこれから年末にかけては飲み会も多そうで・体調を整えて、地味だったこの一年分を取り返すぞ!・と張り切っている赤い髪の王子様もいるし(笑)。

 おっと、いけない、いけない。このページは・飲み会の中から生まれる友情やら新しい創作活動・について書くページであって、単なる酒飲み日記ではないはずだ(酒飲み日記は市川先生にまかせよう。ねっ、テッシー)。といってもこの一年はあまり・新しい創作活動・について書けなかったよね。来年は初心に戻り、酒ネタ以外のこともみんなに報告できるようになるといいな。と思いながら今月号も、やっぱり酒ネタである……スマン(笑)。

豪華メンバーで日本列島横断ライブ

 11月4日のバースデーに初ソロアルバムをリリースしたPATA。そのレコーディングに参加した豪華メンバーと共に、全国ツアーをしたことは、本誌をはじめとして各マスコミで報道しているので、読者の皆さんもご存じのはず。しかし、彼らのスケジュールが超すごかったのだぁ!8日間に全国各地で6本のライヴをやるという、まさに外タレなみのスケジュール……といっても、彼らは正真正銘の外タレだから、そういう表現はおかしいか(笑)とにかく超過密スケジュールで、台風のごとく日本列島を横断していったのだった。そんな彼らがツアー前に、テレビ朝日系の音楽番組「ミュージック・ステーション」に出演するという情報が入ってきた。そこでちょっぴり仕事も兼ねて、スタジオをのぞいてみることにした。

 本番一時間前にテレビ朝日に着くと、ちょうどPATAのリハーサルをやっているところだった。入口のところに黒幕が張られ、スタジオの中は見えないが、演奏の音がガンガンと響いてくる。特に、ドラムの音が大きいっ!さすがパワフル・ドラマーとして世界に名を馳せているトミー・アルドリッチだけのことはある。演奏が終わると、普段着のメンバーが次々とスタジオから出てきた。きゃぁぁ、本物のティム・ボガードだ!わぁ、ジェイムス・クリスチャンって、意外にいい男じゃない!トミー・アルドリッチって、前にホワイト・スネイクのライヴを見たときよりも、シワが増えたって感じだな……と、わたしはほとんどファン状態。ボーっと楽屋に戻っていく彼らを目で追っていたら、

PATA「おめー、こんなところでなにやってんだよ」

という声と共に、後頭部をバシッとたたかれた。振り向くと、PATAが立っている。相変わらず本番前だというのに、いつもと変わらずヒョウヒョウとしている。

akemi「トミーのドラミングってやっぱりすごいね」

というと、彼は

PATA「だろ!?」と嬉しそうだ。

 番組の直前に、HEATHが陣中見舞いにやってきた。彼と廊下で立ち話をしていたら、その横を顔にドーランを塗ったかわゆい男の子たちが通り抜けていく

akemi「あの人たち誰?」HEATHに聞いたら、

「SMAPだよ。知らないの?」

と軽蔑したように笑われてしまった。トホ(笑)。スタジオの中は、ステージがセットされているスペース、出演者が座っているヒナ段、見学のお客さんが座っているヒナ段の三つに分かれている。板でおおわれたヒナ段のうしろの狭い道を通り、ステージ・セットが見えるところに行こうとしたら、「あ、こちらにどうぞ」とテレビ局のスタッフに裏のモニターテレビの前に案内されてしまった。つまり、同じスタジオ内にいながらも、出演している人たちを生で見ることはできないのである。モニターテレビの前に座りながら、HEATH

「見学のヒナ段に、俺も座らせてもらいたかったのに」

と、ちょっぴり悔しそう。でも、彼がそんなとこに座ったら、ファンがパニック状態になっちゃうから、仕方ないけどね。

 さて、いよいよ番組が始まると、HEATHはモニターテレビを真剣に見つめ、PATAの一挙一動に大喜びしている。普段Xでテレビに出演するときは、あまり喋らないPATAだけど、さすがにこの時ばかりは話さないわけにはいかない。なんせあとのメンバーが外人だから他の誰かに任せるわけにはいかないからね(笑)。本人は終わった後、

「緊張なんかしてなかった」

と威張っていたけど、画面で見る限り結構緊張していたような気がするなぁ〜。でも、はにかんだようなあの笑顔がまた良いと、裏では大好評だったけどね。出演者が次々と演奏し、最後から二番目にPATAの出番がやってきた。レスポールを持って、時ににこやかに、時にクールにギターを弾いているPATA。そんな彼らの様子をHEATHが食い入るように見ている。そして、演奏が終わると

「ここで見ていると、音のズレがイヤだよね」という。

この場所だと、スタジオで演奏している生の音と、テレビの画面からの音が妙にずれて聴こえてくるからだ。

「東京ドームのうしろのほうも、こんなふうに音がずれて聴こえるのかな」

というHEATH。きっとこの時、彼の頭の中には東京ドームのお客さんのことが、よぎったんだろうね。

イラスト・ひーchan