「LAで深夜の大暴走」の巻 パート1

祝「Seth et Holth」完成

 おお、今月のゆばまんは連載開始以来初のカラーページだっ!ことの起こりは9月の終わりのある日、MAD GEORGEさんのお店の「パラノイア・カフェ」の方からいただいた一本の電話だった。

 電話の内容は、・GEORGEさん主催のハロウィン・パーティーへのご招待・であった。ハロウィンというと日本では、昨年の・留学生フリーズ射殺事件・という悲しいできごとをを思い浮かべる人が多いかもしれないけど、本来は万聖節の前の晩に子供達が仮装して騒ぐ楽しいお祭りのこと。それでもって何を隠そうこのわたしは、大のハロウィン・フリークなのである。なにしろハロウィンのパレードが見たいあまり、5回も10月下旬のNYを訪れている(ハロウィンは10月31日)。もちろん、毎回ちゃんと仮装して、NYのダウンタウンを練り歩くパレードに参加。その後は一晩中パーティーとクラブをハシゴで騒ぎまくり、NYの友達に・ハロウィン・ガール・というニックネームをつけられているほどなのだ。そんなわたしだけに、このお誘いはとても嬉しく、ふたつ返事で

akemi「もちろん、いきます!」

と答えた。しかも、GEORGEさんが講師をしている特殊メイクの学校の生徒さんもたくさん来るので、日本では珍しい本格的な仮装パーティーになりそうだということ。

「仮装の準備に時間がかかると思いますので、早めにお電話を差し上げたんです」

と言われ、いやが上にも期待は高まるのであった。

 さて、パーティー当日の10月30日、前夜から降り続いていた雨が降ったり止んだりの、なんともはっきりしないお天気である。

akemi・こんなお天気で、仮装している人がいるのかな・

と不安になりながら六本木に行くと、会場の近くには長蛇の列。GEORGEさんのファンが中心の一般参加者達の列で、コスプレ系が多いがみんなそれぞれ工夫を凝らしてオシャレしている。

 そして、会場に行くと、いるわいるわ、ヘンテコな格好をした人たちがウジャウジャしている。SFXの映画から飛び出してきたような宇宙人、日本昔話調の妖怪、メルヘンチックなお姫さま……。一応金髪のかつらをかぶって、仮装らしきことをしていたわたしは、その中に混じって一安心。ところで本誌カメラマンの辻砂織嬢と、休暇中のウツミンの代理で来ていた石井氏は、まったくの普段着なのだぁ。辻さんはいつもオシャレだから違和感はないものの、石井氏は茶色のジャンパーに茶色のズボンという・いかにも僕は普通の人です・調の服装。うう〜、裏切り者ぉ。そこへ山高帽をかぶったドラキュラ風哲ちゃんと、中世のお姫さま風薫ちゃんが登場。魔法使いに扮したユミトさんもやってきて、ようやくわたしたちのグループも仮装パーティーっぽい雰囲気になってきた。

イラスト・ひーchan