突然の第三次温泉旅行の巻

みんな大忙し・・・・・・

 あ〜、忙しい忙しい忙しい。なんだか知らないけど、ここのところメチャクチャに忙しい毎日。お酒を飲むどころか、大好きな、電話での長話もできないくらいの忙しさなのだ。 でも、忙しいのはわたしひとりじゃなく、このページの主要登場人物であるHIDEちゃんやSUGIZO、哲ちゃん……と、みんなが揃いも揃って仕事に追われている。

 HIDEちゃんは6月13日に発表になったとおり、ひそかにソロ作品を制作しているから忙しいのだ。彼は3月下旬にスタジオに入って以来、ず〜っとおこもり生活をしている。SUGIZOはツアーが終わってから、シングルのレコーディングに突入し、やっぱり超忙し状態。そして、哲ちゃんはXやHIDEちゃんのヴィジュアルと、「Seth et Holth」の編集作業で、寝る時間もないような日々を送っている。この間、久しぶりに薫ちゃんと電話で話したら、

「人生って、ちゃんと収支がつくようになってるのね」と、しみじみとつぶやいていた。「ちょうど去年の6月頃は、みんな毎日のように会って飲み狂っていたのに、今年の6月はその分のツケが回ってきたとしか思えない忙しさ。人生、苦もあり楽もありって、このことかもね」と、彼女はまるで黄門様のようなことをいっている。でも、本当にそんな感じ。「ああ、去年の今頃がなつかしい」と思いながら、今日も哀しくワープロと向き合う大島なのであった。

箱根の旅館に夜8時

 そんな忙しい人々が、久しぶりに顔を会わすと必ず出てくるのが

「あ〜温泉にでも行って、のんびりしたいー」

というワンパターンの言葉。LUNA SEAの渋公打ち上げの時にもこの話題が出て、なんとかみんなの空いている日を探して行こうということになった。そして、5月のゴールデン・ウィーク明けの某日に行こうという話が浮上したのだが、バタバタしていてなかなか決定にならない。結局、HIDEちゃんが忙しいうえ、ちょっと体調が悪いということで、この温泉行きの予定は直前にお流れになった。

 さて、その温泉行きが予定されていた当日。わたしはZI:KILLの取材があって、その仕事を終えて夕方家に戻ってきた。そしたら、なぜか留守電に山のようなメッセージが入っているのだ。

akemi「なんだろう?」と思ったら、

「やっぱり今日温泉に行くことになった」

という信じられないようなメッセージ。だって、この時、もう夕方の6時をすぎていたんだよ。普通だったら、もう宿について、一度や二度はお風呂に入って、そろそろお夕食……というお時間なのに。

akemi「ゲゲッ」と思ってあちこち電話すると、

「せっかくだから、やっぱり行こうということになった。集合は箱根の旅館に夜8時」

というお達し。ゲロゲロ・・・。わたしは大急ぎで支度をして、新幹線に飛び乗った。行く先は去年の7月にみんなで行って、大騒ぎをしたあの旅館(詳しくは、本誌3月号を読んでね)。

akemi「あの時のこと憶えている従業員がいたら、冷たくされるんじゃないかなぁ」
と思いながら、箱根に向かったのであった。宿に着いたら、もう8時45分。集合時間を過ぎてしまっていたので、
akemi「わたしの分の食事、とっといてくれてるかな」
と心配しながら玄関を入る。しかし、部屋に通されてみると、広〜い部屋の中でHIDEのスタッフのマユちゃんと、Xファンクラブのモトちゃんが、心細そうにポツンと座っている。
akemi「みんなは?」と尋ねたら、

「まだ来ないのぉ」と、ちょっと困ったような表情。そこへ、仲居さんがお茶を持ってきて、いきなり、

仲居「みなさん、8時のお約束なのに、どうしてこんなに遅いんですか?」

と、怒られてしまった。

仲居「他のお客さんは、そろそろお休みになるお時間なんですよ」
といわれ、わたしたち3人は小さくなってしまう。前回も説明したとおり、そこはわりと格式高い静かな旅館。だから全員が揃うまでお食事は出せないと、板前さんも帰る時間を延ばして、調理場で待っていてくれているんだという。眉をつり上げた仲居さんの横で、なんとなく居心地の悪いわたしたち。マユちゃんは困り果てて、LUNA SEAの事務所やらHIDEのスタジオやらに、電話をかけまくっている。しかし、こういうときに限って、どこにも連絡がとれないのだぁ。
仲居「みなさん、いったいどうしたっていうんでしょうねっ。いつもこんなに時間を守られないんですかっ」
と、怒り心頭の仲居さん。ホント、針のむしろの上に座らされる……っていうのは、こういうことをいうんだろうなぁ。

イラスト・ひーchan