|
「四時頃には、そちらにつきます」といってあったのに、結局、一行が旅館に到着したのは午後の六時過ぎ。すでに陽が暮れて暗くなっていた上に、本当に山の中の一軒屋っていう感じのところで、周りには何もない。でも、お庭はとても広く、澄みきった空気がひんやりとして気持ちがいい。 そんなお庭の中に、ポツンとウツミンが立って、私たちのことを待っていてくれた。仕事のため、遅れて電車で来るはずのウツミンの方が、私たちの車よりも先に着いてしまっていたのだ(笑)。 私たちのお部屋は、庭園の中にある別棟の離れ。ここでお食事と宴会をして、夜は男の人たちがここで寝ることになる。女部屋は本館の一室だった。着くのが遅れたため、すぐに夕食が始まった。この土地の名物はこんにゃくだそうで、メニューは、こんにゃくの刺身にこんにゃくの和え物にこんにゃくの鍋物に・・・。 確かにこんにゃくはおいしかったけど、こう何にでも入っているのにはちょっとマイッタ。だって、こんにゃくって、あんまりお腹にたまらないんだもん。みんな、「なんか、すぐにまたお腹が空きそうだね」と言いながらも、無事、お食事は終了。 「じゃあ、一風呂浴びようか」と、みんながタオルを手に、旅館の建物に向かおうとした時、仲居さんが一言、 |
| 「え、じゃあ、お風呂はどこに・・・?」と尋ねると、仲居さんは、私たちの離れのすぐ横を指差し、 |
|
だって。 でも、この露天風呂というのが、周りを生け垣とコンクリートで囲っただけで、外からもすぐのぞけてしまうようなシロモノ。 「こんなの、入れない」と困惑する女性陣を尻目に、男性陣はさっさとお風呂に入っていく、結局、HIDEやAMIちゃんは三回くらい、お風呂に入ってたんじゃないかな。一方、女性陣は持参した水着を着たり、浴衣を着たまま浴槽にはいったりと、多大な苦労をしてお風呂に入ったのであった。 お風呂タイムが終わると、恒例の宴会。各々の事務所にお歳暮として贈られてきたおびただしい数のビールや、ファンからプレゼントしてもらった日本酒などを、みんなが持ち寄ったので、持ち込んだお酒の量は相当なもの。それを窓の外に出しておいて、外気で冷やすとちょうどいい冷たさになる。でも、そのあまりの量の多さには、旅館の人も目をシロクロさせていたよ。 部屋の中では、蛇のヌイグルミを浴衣の帯替わりに巻きつけたHIDEちゃんが、いつものように早いペースで日本酒をガンガン飲んでいる。一方、KYOちゃんは、湯冷めするといけないからと、浴衣の下に黒いシャツを着て、ちょっぴりオシャレ。AMIちゃんは誕生日にファンからプレゼントされたばかりのキューピーさんの柄のはいったドテラを着(これが、すごく似合っていた)、UMEは紺色の丹前を粋に着こなしている。部屋の隅では、ウツミンと哲ちゃんと菅野さんがコタツに体を半分突っ込んで、チビチビと日本酒を飲んでいた。 でも、早い時間からかなりのペースで飲んでいたせいか、温泉に入って体が暖まりお酒のまわりが早かったせいか、割と早い時間に、KYOちゃんとHIDEちゃんはスヤスヤと眠り始めてしまった。 |
| AMI「こんなに早い時間に寝ると、今度はみんなが寝ようとする頃に、きっと二人とも 復活するよ」 |
|
と、AMIちゃんはボヤいていたが、二人は仲よく並んで夢の中。一つの枕を二人で使っているところなんか、まるで子供みたいで、とっても微笑ましかったよ。 そこへ、東京のスタジオにいるSUGIZOから電話が入った。それは、・写真撮影が延びていて、どうしても今日はそっちに行けそうにない・という悲しい報せだった。『HIDEちゃん、がっかりするだろうね』とみんなで話していたら、それまで地蔵となって寝ていたHIDEちゃんがウニュウニュと動き出した。コタツの中から足をニョキっと出し、無意識のうちに哲っちゃんを蹴飛ばしている(笑)、と思ったら、いきなりムクッと起きて、 |
|
と一声。 このあまりにタイミングのよいHIDEの言葉に、またまたみんなは大笑いだった。でも、HIDEは |
|
と、唇をとんがらせている。でも、次の瞬間、HIDEは隣で寝ているKYOちゃんを見つけて、にた〜っと嬉しそうに笑った。SUGIZOがこないので、KYOちゃんを次の目標にしてイタズラしようと考えたらしい。しかし、その時、本当に不思議なことが起こった。 今まで、寝返りもうたずにスヤスヤと眠り込んでいたKYOちゃんが、パッと目を開け、何も言わずにガバッと立ち上がると、ダダダ・・・・・・とUMEが隣の部屋に敷いておいた布団に突進し、あっという間にその中にもぐり込んでしまったのだ。その動きの早さには、みんな本当にびっくり。 彼ら二人は付き合いがが長いから、KYOちゃんは、寝ていても身の危険をちゃんと察知したんだろうね。KYOちゃんの素早さには、さすがのHIDEも、 |
|
と、目を丸くしていたよ。 こうしていつものように夜は更けていき、夜明けにAMIちゃんとHIDEはおにぎりをニ個ずつ食べて、ようやく就寝のお時間となったのであった。 |